宮城は球速以上に球が速く感じますね。ザバラやマーフィーより球が速く見えます。そしてコーナーにきっちり投げてくるので、この試合は打てそうになかったですね。
1回表、水谷のヒットの後、松本剛の併殺打。2回表、レイエスのヒットの後、上川畑の三ゴロがもったいなかったですね。好投手相手だったので、どちらも送りバントで良かった気がします。
2024年8月17日試合結果
vsバファローズ(19回戦、京セラドーム)
●ファイターズ0-3バファローズ◯
責任投手
勝:宮城(4勝8敗)
負:バーヘイゲン(1勝1敗)
セーブ:マチャド(3勝2敗18セーブ)
ホームラン
ファイターズ:なし
バファローズ:森8号
失点したイニングの配球を考える
宮城を打てそうになかったので、途中から4、5回の配球について考えていました。
- 4回裏
1アウトを取ってから、7月19日のロッテ戦で郡司が小島からホームランを打った時のような、微妙な間がありました。4番森は初球のチェンジアップを完璧に捉え、先制点を許しました。これはバッターに有利な間を作り出されてしまいました。良い意味で割り切れる内容だったと思います。
- 5回裏
7番紅林の三遊間のゴロを水野が悪送球(結果内野安打)、0アウト1塁。8番中川は送りバントを失敗し、2球で追い込むも粘られ、9球目を捉えられ、左線2塁打で1失点。0アウト2塁から、2つアウトを重ねるも2番西野に初球のスライダーを打たれ、1失点。
この試合のバーヘイゲンの全球を下記に示します。
1回裏 | 2回裏 | 3回裏 | 4回裏 1失点 | 5回裏 2失点 | 6回裏 | 合計 | |
ストレート (143-148 km/h) | 2 (15.4%) | 2 (11.8%) | 2 (10.5%) | 0 (0.0%) | 3 (13.0%) | 3 (18.8%) | 12 (12.4%) |
ツーシーム (145-149 km/h) | 4 (30.8%) | 5 (29.4%) | 4 (21.1%) | 2 (22.2%) | 3 (13.0%) | 4 (25.0%) | 22 (22.7%) |
チェンジアップ (139-142 km/h) | 2 (15.4%) | 4 (23.5%) | 3 (15.8%) | 2 (22.2%) | 4 (17.4%) | 3 (18.8%) | 18 (18.6%) |
カットボール (139-144 km/h) | 2 (15.4%) | 1 (5.9%) | 1 (5.3%) | 0 (0.0%) | 0 (0.0%) | 1 (6.3%) | 5 (5.2%) |
スライダー (127-133 km/h) | 3 (23.1%) | 5 (29.4%) | 9 (47.4%) | 5 (55.6%) | 13 (56.5%) | 5 (31.3%) | 40 (41.2%) |
合計 | 13 | 17 | 19 | 9 | 23 | 16 | 97 |
球速に注目すると①〜③に分けられました。
- ①直球系(ストレート、ツーシーム):143-149 km/h
- ②半速球(チェンジアップ、スライダー):139-144 km/h
- ③スライダー:127-133 km/h
球速ごとに割合を見てみると下記に示すように、3回裏から5回裏にかけて直球の割合が減り、スライダーの割合が急増しました。
1回裏 | 2回裏 | 3回裏 | 4回裏 1失点 | 5回裏 2失点 | 6回裏 | 合計 | |
①直球系 (143-149 km/h) | 6 (46.2%) | 7 (41.2%) | 6 (31.6%) | 2 (22.2%) | 6 (26.1%) | 7 (43.8%) | 34 (35.1%) |
②半速球 (139-144 km/h) | 4 (30.8%) | 5 (29.4%) | 4 (21.1%) | 2 (22.2%) | 4 (17.4%) | 4 (25.0%) | 23 (23.7%) |
③スライダー (127-133 km/h) | 3 (23.1%) | 5 (29.4%) | 9 (47.4%) | 5 (55.6%) | 13 (56.5%) | 5 (31.3%) | 40 (41.2%) |
合計 | 13 | 17 | 19 | 9 | 23 | 16 | 97 |
2巡目で配球が変わるのは当たり前ですが、5回裏の中川の打席は、9球中6球がスライダーと多投しすぎな印象でした。バーヘイゲンvs中川は2打席合計14球のうち、スライダーが8球(57.1%)だったので、目も慣れていたと思います。西野にもスライダーを打たれました。
結果球の割合を見てみると、結果球でのスライダーはバラけていたので、4、5回裏は多投し過ぎたのかなと思います。
1回裏 | 2回裏 | 3回裏 | 4回裏 1失点 | 5回裏 2失点 | 6回裏 | 合計 | |
①直球系 (143-149 km/h) | 2 (66.7%) | 1 (25.0%) | 1 (33.3%) | 2 (50.0%) | 1 (16.7%) | 0 (0.0%) | 7 (30.4%) |
②半速球 (139-144 km/h) | 1 (33.3%) | 1 (25.0%) | 0 (0.0%) | 1 (25.0%) | 2 (33.3%) | 1 (33.3%) | 6 (26.1%) |
③スライダー (127-133 km/h) | 0 (0.0%) | 2 (50.0%) | 2 (66.7%) | 1 (25.0%) | 3 (50.0%) | 2 (66.7%) | 10 (43.5%) |
合計 | 3 | 4 | 3 | 4 | 6 | 3 | 23 |
バーヘイゲンの球自体は良かったと思うので、キャッチャーが上手くリードしてほしかったなと思います。
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